グローバルでも「自分らしく」活躍するための学び。
——国際経営学科コアカリキュラムBBLとは?

BBL主査 トンプソン・ジーン 教授【インタビュー】

2025/06/30

教員

OVERVIEW

国際経営学科のコアカリキュラムであるBBLを通して学ぶグローバルリーダーシップとは?
BBL主査を務めるトンプソン・ジーン教授の話から多様化・複雑化する社会の中で、楽しみながら生き抜くヒントを探る。

英語「を」学ぶのではなく英語「で」学ぶスキルを磨く。

—— まずは先生の興味関心や専門領域についてお話を伺えるでしょうか?

私の興味関心は、ビジネスシーンや教育の場におけるグローバル言語としての英語の役割にあります。今や英語は単に「学ぶべき言語」ではありません。むしろ英語は、ビジネスをはじめ、人々が何かを学ぶときに不可欠なツールとなっています。そうした前提をもとに、英語を使ってビジネスを学ぶにあたり、学生一人ひとりの行動や信念が、学習の成果にどのような影響を与えているのか、研究を重ねてきました。
—— 授業の70%が英語で行われる国際経営学科は、まさに英語を学習ツールとしてビジネスを学ぶ環境なわけですよね。

そうですね。とはいえ、英語を使って何かを勉強した経験のある方は、入学時点ではほとんどいないと思います。そこで英語を用いてビジネスを効果的に学び、世界で通用するリーダーシップを育むために用意されているのが、国際経営学科のコアとなるBBLです。

—— BBLでは、具体的にどのようなスキルを身につけられるのでしょうか?

ビジネス特有の語彙を駆使して文章を作成するライティングスキルから、さまざまなフレームワークをロジカルに応用するためのクリティカルシンキングまで、英語でビジネスを学び、それを実践するためのスキルを、段階的に身につけていきます。留学生とともにグループワークを行う機会も豊富に設けられているため、多様な言語・バックグラウンドを持った仲間と協働する上で欠かせないリーダーシップも、自然と磨かれていくはずです。

「自分らしさ」を理解することがグローバル人材への第一歩。

—— 高校生のなかには、日々めまぐるしく移り変わるこの世界に、不安感を抱いている方も少なくないと思います。そんななかで、今改めて英語でビジネスを学ぶことの意義を、先生はどのように考えていますか?

ビジネスのグローバル展開は、日本企業にとって避けられない課題です。その反面、移民の受け入れ拡大によって、国内労働力のグローバル化もさらに進むでしょう。つまり、一人ひとりの意志や意欲に関わらず、日本という環境そのものがグローバルに開かれていくのです。こうした変化に適応し、いかに新たなビジネスのチャンスを見出すのか。本学で培ったグローバルなビジネススキルは、その答えを見つける上で、必ず役立つはずです。
—— これからは日本/海外という区分そのものが、ますます曖昧になっていくのですね。そうした環境では、リーダーに求められる資質も変わっていくのではないでしょうか?

多様な価値観を持つ人々の中でリーダーシップを発揮するには、「自己理解」がますます重要になります。目標を達成するために、他者とどう協働するか。自分と周囲の人々にとってより良い社会をどう創造するか。それを考え、行動するために、まず「自分らしさ」を正しく理解する。それこそが私たちの考えるリーダーシップの出発点です。

グローバルな雰囲気にあふれるキャンパス。

さまざまな国からの留学生も多く、英語で議論をする様子もそこかしこにみられます。まさに多様な文化がここにはあります。

プロフィール

PROFILE

トンプソン· ジーン 教授

英語による専門科目教育とビジネスでリンガフランカとしての英語を研究。最近の論文では日本の高等教育における英語による専門科目教育の課題や成功事例を研究している。



CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。