世界基準のビジネス知識と多様性を兼ね備えたエキスパートに学ぶ

岡本紀明教授、高岡美佳教授、シュールズダグラス准教授、西原文乃准教授

2021/07/01

教員

OVERVIEW

経営学部は、高度な専門知識と多様性を兼ね備えた教員を配置していることが特徴です。実務経験豊富なエキスパートを数多く迎え入れることで、理論と実践を融合した独自の学びを提供。課題を解決できる実践力を身につけることができます。

≪アカウンティング&ファイナンス≫ 数字の背後にある企業ストーリーを読み解き、経営の本質に迫る

岡本 紀明 教授 OKAMOTO Noriaki
研究分野・キーワード:財務会計、国際会計、公正価値会計、アーニングス・マネジメント、のれんの会計制度 等

会計学は企業の経営管理及び戦略立案に欠かせない学問であり、経済学のみならず、政治学や社会学とも密接に関係する学際的な側面を持ちます。企業が公表する財務諸表は、一見するとただの数字の羅列ですが、実はそこにはその企業が歩んできた過去や現在の実態、未来への意志が描かれているといっても過言ではありません。会計の知識はもちろんのこと、幅広い教養を備え、企業ストーリーを読み解くことが、会計学の醍醐味のひとつといえるでしょう。私が担当する授業(主に演習)も、こうした面白さを余すところなく伝えられるよう設計しています。まず2年生までは会計の基本的な概念や理論を学び、簿記の知識も習得してもらいます。また、ビジネスのグローバル展開を視野に入れ、英語で会計を勉強することも大きな特徴です。そうして基礎を固めたうえで、3年生以降は財務会計と財務諸表分析のスキルを高めていきます。その中で、仮想のM&A(企業の合併と買収)案件にグループで挑戦する課題は、会計学と経営学に関する専門知識の結集が求められます。単純に財務諸表を読めるというだけでなく、数字の裏側にどのような要因が潜んでいるのかを調査し、いったいいくらで企業を買収するのが妥当か議論してもらいます。こうした実践的な学びの中で、総合的な経営コンサルティングの素養も自然と身につくことでしょう。ぜひ財務会計のダイナミズムを体験し、楽しみながら学んでほしいと思います。

≪マーケティング≫ リアルなマーケティングを体験し、豊かな生活と新たな顧客を創造する

高岡 美佳 教授 TAKAOKA Mika
研究分野・キーワード:流通、マーケティング、ブランド戦略

マーケティングは「モノを売るためのスキル」だと思われがちですが、「顧客を創造する」ことが最終目的です。モノやサービスが溢れている現代社会において、自分が欲しいものが分からない人々に、あなたのニーズを満たすこんなに優れたモノやサービスがあるよ、と提案する。これができれば、売り込まなくてもモノは売れます。すなわち、顧客の想像を掻き立てて、新しい需要を作り出すことが重要です。顕在化した需要に対してアプローチすることは誰にでもできますが、実は、その一歩先の「顧客を創造する」ことができるのがマーケティングのプロだと思います。私の授業では、そんなマーケティングのプロを育てたいと考えています。そのためにゼミでは、実社会を疑似体験できる環境を提供しています。マーケティングの理論ばかり詰めこんでも、社会に出て役に立つとは限りません。理論に加えて、リアルな事例をたくさん経験することが大切だと考えます。クライアントをお願いした企業とともに、街に出て消費者の行動を観察し、仮説を立て、マーケティングプランを作成します。また、資本コストをふまえて投資収益率を計算するなど、実際の企業と同じプロセスを体験します。消費のスタイルがどんなに変わってもマーケティングはなくなりません。人々の生活を豊かにするためにマーケティングは非常に重要な役割を果たしています。ぜひ、興味のある方は一緒に学んでみませんか。

≪コミュニケーション≫ メディアの可能性を追究し、新たなビジネスを切り拓く

シュールズ ダグラス 准教授 SCHULES, Douglas
研究分野・キーワード:メディア研究、クリエイティブ産業、大衆文化とファン文化 等

“コミュニケーション”という言葉を、皆さんはどのような意味で捉えていますか。会話をしたり、SNSで繋がったり、人間同士の交流というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。それは間違いではありませんが、立教経営で学ぶ“コミュニケーション”はもっと幅広く、社会の営みを動かすさまざまな情報伝達を意味しています。私が専門とするメディア認識論の切り口でいえば、メディアが人々の考え方に与える影響、——例えば「いいね!」やリツイートの数は、人々の価値判断にどう作用するのか、こういったことを研究します。言うまでもなくメディア表現はビジネスにおいて非常に大きな役割を果たしています。私の授業では、こうした社会ニーズにしっかり応えられるよう、ゼロからメディアデザインに取り組んでもらっています。例えばあるグループはプロジェクションマッピングを制作したり、またあるグループはLINEのスタンプ制作にチャレンジしたり。1年をかけてそれぞれ企画を練りカタチに仕上げていきますが、重要なことは、そのクリエイティブをどのようにして収益に結びつけるか、マネタイズまで見据えてプロジェクトを設計することにあります。その体験はまさに起業そのものといえるでしょう。こうした取り組みを通して、将来イノベーティブな仕事をするうえで欠かせない企業家精神を身につけてほしいと思います。皆さん、be creative !!

≪マネジメント≫ 組織でイノベーションを巻き起こし、未来志向で社会課題に挑む

西原 文乃 准教授 NISHIHARA Ayano
研究分野・キーワード:知識創造経営、ソーシャル・イノベーション、物語り的戦略

いま、企業のあり方は大きな変化のときを迎えています。目先の利益をただ追求するのではなく、経済活動を通じてより善い社会、より善い地球の実現への貢献、すなわち「持続可能性」という考え方が世界規模で拡大しています。企業の利益と社会・地球の利益をどのようにバランスし、共栄させるのか。こうした課題は経営戦略において重要性を増しています。「持続可能性」は、学生の皆さんにも他人ごとではないと感じる人が多いでしょう。私の授業では、学生一人ひとりの自分ごととして考えてもらえるように、学生の身近な商品やサービス、仕組みを創り出すワークショップなどの実践的な学習を行っています。その中では、サービス開発に必要な思考やツールなども学ぶので、価値あるものを創りたいと思っている学生には、得るものが多いと思います。変化の激しい予測不能の時代、過去の延長線上に、未来はありません。だからこそ、新しい価値を生み出すチャンスの時でもあります。デジタル化が進むいま、簡単に言語化できない経験知である「暗黙知」にこそ無限大の可能性があります。この暗黙知と、言語化された形式知の相互変換から、新たな知識や価値が生み出され、イノベーションが起きます。マネジメントの本質は新たな未来を描くことです。皆さんとともに、明るく希望にあふれた未来を描き、実現していくことを願っています。

※本記事は「2021年度発行の経営学部 学部案内」をもとに再構成したものです。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。