2024/09/18 (WED)

卒業生が語るOverseas EAP 短期留学プログラムの魅力

OBJECTIVE.

Overseas EAP (OEAP) 短期留学プログラム - 2025年度より夏のプログラムを再開

立教大学経営学部国際経営学科では、コロナ禍で全員参加を見送っていたBBLのカリキュラムを、2025年度より以前のとおりに戻し、“Overseas EAP (OEAP)短期留学プログラム” を、国際経営学科1年次の夏に*原則全員参加の自動登録科目として実施することになりました。

OEAPは、春学期に行われる事前研修と、8月に海外協定大学で3週間行われる研修の2部から構成され、事前研修では、英語による基礎的なディスカッションやプレゼンテーションスキルを学び、派遣先大学では、現地企業のビジネス課題を調査し、英語でプレゼンテーションを行う、プロジェクト型学習に取り組みます。
一般的に「留学」は、派遣期間の長短にかかわらず、英語学習へのモチベーションアップや帰国後の英語科目へ取組む姿勢の向上など、さまざまな面に肯定的な影響を及ぼすと言われています。実際にOEAPを体験した学生たちにも、秋学期には明らかな変化が見られるようになります。自分の英語コミュニケーション能力に自信をつけ、グローバルな環境で活躍できるようになりたい、と思うようになり、英語で開講される授業に対する本気度がぐっと上がります。2年次以降には、中・長期留学をめざす、英語で開講される専門科目に積極的にチャレンジする、海外の大学院をめざすなど、さらなる高みをめざした英語学習を選択していく傾向にあります。

OEAPでの学びが今でも活きている、と語ってくれる卒業生は多く、体験談をここでご紹介したいと思います。
多彩な分野で活躍する卒業生のうち、3年前に卒業した1人をご紹介いたします。

国際経営学科2019年度入学 大西海渡さん                                                         履修したBBL科目(OEAP、EAP1、EAP2、ESP、ABP) 

Q1. 国際経営学科を志望した理由を教えてください。OEAPについては、入学前から知っていましたか?
国際経営学科を志望した理由は、将来グローバルで活躍するビジネスパーソンになりたかったからです。また、OEAPについても入学前から知っており、本学科の魅力の一つだと考えています。

私は立教新座中学・高等学校出身で、高校/大学受験をしないこともあり、フェンシング部での活動に熱心に打ち込んでいました。その結果、有難いことに世界大会への出場の機会を2度も頂き、オーストリアやルクセンブルクへ遠征しました。そこで出会った現地の方々や他国の選手との交流を通じて、「英語ができなくてもなんとかなる、それ以上にグローバルな環境は刺激的で面白い」と初めて感じました。

そして、将来のことを考えた時に「グローバルな環境で働いてみたい」と強く思い、それを実現するために経営学部国際経営学科への進学を決めました。
Q2. OEAPはあなたにとってどんな思い出ですか?OEAPで得た学びはあなたにどんな影響をもたらしたと感じますか?

企業訪問時の様子(大西さんは左から2番目)

OEAPでの思い出は、私の人生を変えてくれた一生の宝物です、と心の底から言えます。

実は入学当初、国際経営学科の中で恐らく1番英語ができなかったと自負しています。周囲の同級生は皆、高校時代に留学を経験していたり、英語を必死で勉強していましたが、一方の私は中高時代の授業のみ。正直、かなり英語力に差がありました。TOEICスコアでは、トップの人とはほぼダブルスコアくらいの差がありました(笑)。

だからこそ、このOEAPで皆との差を縮めなければならないと自覚していました。出発前の授業でも誰よりも手を上げる、分からなくても発言する、を徹底していました。

その気概のおかげか、チームリーダー兼クラスリーダーに選んでもらいました。
特に留学先のカナダ・ビクトリア大学では、クラスリーダーとして現地の教授やサポート学生、企業の方々との積極的なコミュニケーションを取るだけでなく、チームを鼓舞して皆が常にいい学びができるように心がけました。言葉では言い表せないほど、これまでの人生にはない濃密な3週間を過ごしました。
そして、結果的に私達のチームがプロジェクトで奇跡的に総合優勝を果たすことが出来ました。

とは言え、結果よりも、その過程で学んだことが多いプログラムでした。英語力でたとえどんなに差があっても諦めないこと、分からないからこそコミュニケーションを取ること、自分だけでなく周囲を巻き込んで目標に向けて努力すること。どれも今の私にプラスの影響を与えてくれています。
Q3. BBL科目(OEAP, EAP1, EAP2, ESP, ABP)を通して、在学中にどれだけ英語力が伸びたと感じますか?
気づいたら自分でも信じられないほど伸びていました。TOEICのスコアだと、入学時の500点程度から940点へ大幅に成長しました。何よりも、思ったことを自分の言葉で喋ることができるようになったことが1番の成長です。

BBL科目は、「英語の授業」ではありません。「英語で経営学を学べる授業」です。つまり、英語はあくまでツールで、目的は経営学を学ぶことであるということです。ですから、英語(ツール)の使い方が多少間違っていても問題ないし恐れる必要もありません。これが、BBL科目の面白いところでもあり、卒業後の活動にも通ずるところです。

間違えてもいいし荒削りでいいからとりあえず使うしかない、という意識で取り組めたことが私にとっては1番英語力の成長に繋がりました。
そして、この環境を整えてくれているのは、学部学科の教授陣や職員の方々、前向きな学生たちのおかげに他ならないと思います。本当にありがとうございます。
Q4. 国際経営学科での学びが現在のお仕事でどの様に役立っていますか?
現在、私はシュナイダーエレクトリックというフランス本社の外資系メーカーでマーケティング業務を行っています。
ソフトウェア/ハードウェアからサービスまで、企業のIT部門や製造業界に向けたグローバルスタンダードのソリューションに幅広く関わっており、日本市場向けの新製品発売プロモーションや販売促進のプランニングを担っています。
 
国際経営学科での学びで、現在の仕事に役立っている点は3つあります。1つ目は英語力、2つ目はプロジェクトへの取り組み方、3つ目はコミュニケーションです。どれも似ているようですが、少しずつ意味合いが異なります。

1つ目の英語力ですが、現在の仕事では全体の2割程度のコミュニケーションを英語で行っています。海外の同期とオンラインで話すこともあれば、フランス本社のCEOが来日して、英語でキャリアや今後の日本でのビジネスについて質問する機会もありました。英語が常に完璧である必要はなく、粗削りでも伝われば問題ありません。伝えたい内容の方が大事だとも思います。私の場合は、正直この学部に行かなければ今より困っていたかもしれません。

2つ目はプロジェクトへの取り組み方です。私はまだ右も左も分からないですが、それでも発揮できるリーダーシップはあります。私の場合は「周りの人を上手く巻き込む」です。新入りの立場だからこそ、謙虚にヘルプを出せば必ず周囲は応えてくれます。その結果、アウトプットの質が高まり、どんなプロジェクトでも前進させることができますると思います。

3つ目はコミュニケーションです。プロジェクトや業務以外でのコミュニケーションは、本当に大事にしています。例えば、あくまで私の場合ですが飲み会は絶対断りません(笑)。当然、他に外せない予定があれば丁重にお断りし、「次も絶対誘って下さい!」の念押しをします。これ以外にも、会議前後でのたわいもない話や、ちょっとしたプライベートの話など。いい意味で学生時代と変わらない密接なコミュニケーションが、円滑な仕事を可能にできると思います。

このように大学生のうちからBBL科目を中心にプロジェクト型の授業を多く経験できたことが、今の仕事にもプラスに繋がっています。
Q5. これから立教大学経営学部国際経営学科を目指す高校生・中学生へメッセージをお願いします。
将来グローバルな環境で働いてみたい。けれど、英語力に自信がない、本当に自分に出来るのだろうかと漠然と不安だ、そんな方もいると思います。大丈夫です。私が出来たのなら、皆さんはそれ以上にできるはずです。他にはない環境がここにはあります。

少し勇気を出して、挑戦してみて下さい。そして、いつの日か皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

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