2022/01/12 (WED)

株式会社ユナイテッドアローズ様と経営学部佐々木宏ゼミナール の産学連携プロジェクト

OBJECTIVE.

産学連携プロジェクトのご報告(株式会社ユナイテッドアローズ様&経営学部佐々木ゼミ「SDGs活動の提案」)

経営学部佐々木宏ゼミナールは、株式会社ユナイテッドアローズ様(以下UA様とする)と連携し、UA様に向けたSDGs活動の提案を行いました。

1. プロジェクト企画と準備

プロジェクト開始に先立ち、ゼミのコアメンバー5人(安宅 勇輝、石井 賢三、齊藤 真理衣、中村 欧介、山口 璃々)が「株式会社 ユナイテッドアローズ様 × 立教大学 佐々木ゼミナール共創プロジェクト 2021 企画書」(図1)を作成し、取締役・常務執行役員東浩之様、社長室・サスティナビリティ推進部部長玉井菜緒様と打ち合わせを行いました。その結果、プロジェクトのミッション、実施ステップ、スケジュール等が決定され、お二人に本プロジェクトの要所要所で、直接ご指導をいただけることになりました。
図1 企画書より抜粋

図1 企画書より抜粋

また、それと並行して、2年生の主要メンバー7名がアパレル業界のリサーチを行い、外部環境調査書(業界全体の現状、UA様を含む主要企業の経営理念、SDGs17項目に対する具体的取り組み、マテリアリティなど)にまとめ、学生全員でシェアしました(図2)。
図2 外部環境調査報告書より

図2 外部環境調査報告書より

2.プロジェクトの経緯

①キックオフ(9月24日) 
キックオフでは、東様と玉井様のお二人からUA様の歴史、大切になさっている価値観、SDGに対する考え方と実践、本プロジェクトへの期待などをレクチャーしていただきました。私たちはUA様のお話を基に、提案に向けた方向性を図3のように定め、7チームに分かれてリサーチ活動を開始しました。
図3 提案に向けて重視すべきこと

図3 提案に向けて重視すべきこと

②中間報告会(10月22日)
中間報告時点で、各チームから合計76ものアイデアが提案されました。UA様よりフィードバックをいただき、すでに試行済みであるものや実現可能性が低い案件の特定と共に、魅力的なアイデアについては、最終報告に向けどこを精緻化していくべきかなどについて詳しいコメントをいただきました。
③最終報告会(12月3日)
中間報告の結果を踏まえ、各チームは最終案を1案に絞り込み、提案内容を作り込んでいきました。プレゼンテーションに際しては、お二人から、提案のポイントとして①UAらしさがあること、②ステークホルダーへの価値提供が明確であること、③実現可能性、④学生らしい斬新なアイデアであることなどが挙げられました。全チームの報告後、東様から「学生の皆さんには、SDGsに関して制約を設けず自由に発想をしていただきました。どのチームも斬新で面白く、中にはぜひ社内でも提案したいアイデアがありました」との講評をいただきました。その後、7つの提案を役員会で紹介し、実現に向けた検討をしていただけることになりました。

3.2030SDGsワークショップ(12月17日)

UA様との産学連携での学びをさらに深めるべく、イマココラボが提供するカードゲーム「2030SDGs」のワークショップを開催することになりました。このカードゲームは、各チーム(企業を想定)が様々なプロジェクト(事業)を選択、実施していく中で、組織の意思決定がどのように影響を及ぼし合い、世界全体のSDGsの目標達成を促進/阻害していくかをシミュレーションするゲームです。公認ファシリテータである株式会社ロコっち代表取締役藤村希様をお招きし、ワークショップを行いました。ゲーム後には、振り返りの時間を設けてチーム内でディスカッションをするなど、SDGs問題を企業行動の側面から考える貴重な機会となりました。
図4 2030SDGsワークショップの様子

図4 2030SDGsワークショップの様子

4.振り返り

UA様との産学連携を通じて、今世界で注目されているSDGsについての知識を深め、自ら考える機会を得られたことは、私たちにとって大きな成長に繋がったと思います。7チームの提案は、「つくる責任つかう責任」、「働きがい」、「ジェンダー平等」に注目したアイデアなど、どれも全く異なる視点で考えられたものになっており、お互いのプレゼンを聞くだけでも多角的な学びを得られたと感じました。最終報告時に、UA様からのコメントをお聞きし、どのチームも綿密に話し合ってアイデアを深堀りしていき、完成度の高いものに仕上げることができたと感じ、とても嬉しく思いました。
 また、企業のトップやSDGs推進責任者の方にご指導をいただくことで、学生である自分たちには見えていないアパレル産業の現状やSDGs活動の実際を知ることが出来ました。加えて、SDGsのワークショップを行ったことで、SDGsは自分たちにとって身近な問題であることを改めて感じるきっかけとなりました。

(経営学部3年 齊藤真理衣)

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