2019/08/07 (WED)

EAP 2の授業でヒルトン東京ベイ総支配人がレクチャー

OBJECTIVE.

2019年7月12日、国際経営学科2年次生が受講するEAP 2の授業に、ヒルトン東京ベイの総支配人を務めていらっしゃるRoger Brantsma氏をお迎えし、ゲストレクチャー・セッションを行いました。Brantsma氏はオランダ出身で、数年おきに別の国のヒルトンに赴任し、東京は2年半ほどになるそうです。今回のレクチャーでは主に「データから見るヒルトンの歴史」「東京に進出する強み」「ヒルトンが行う社会貢献」の3点についてお話いただきました。

1点目に、ヒルトンの歴史です。ヒルトンは1919年に創設者(ヒルトン)が銀行から融資を得て、ホテルを買収したところから始まりました。今では113ヶ国に5,700ものホテルがあり今までに30億人の人々をゲストとして迎えています。また、ヒルトンは世界で初めてルームサービスや予約システムを確立したホテルとしても有名である、と説明していただきました。

ヒルトンは"World peace through international trade and travel"というモットーを定め、世界各国に積極的に進出しています。日本は近年、観光ブームにより数多くの外国人が訪れる国の1つなので、ホテル業界では進出するのに最適の国だとのことでした。そして、東京はヒルトンがアジア・オセアニア地域の中で一番最初に進出した土地だそうで、昨年(2018年)100周年を迎えたとのことです。

講演中のRoger Brantsma氏

最後に現在ヒルトンはCSV(Creating Shared Value)に力を入れ、持続的な社会の価値創造に尽力しています。地元の中小企業と積極的に契約を結んだり、従業員の人権を守ったりと周囲の持続可能な社会の形成のために尽力されておられるそうです。また環境面での目標としては、ごみの廃棄や水・石鹸の利用を50パーセント削減して地球環境を保全しようと取り組んでいるとのことです。

中でも力を入れているのがPlayground of Hope というNPO法人との共同の取り組みで、困難を抱えた子どもたちがいるコミュニティに遊び場を作るという支援を行っています。また、児童養護施設等で育った子どもが18歳になったときに、ヒルトンがインターンとして受け入れるというシステムもあるそうです。

このようにヒルトンとは世界で最も顧客から利用され、世界中で長く愛され続けているホテルでありながら、同時に働いている従業員がそこで働くことに誇りを持てる素敵な企業です。また"Business made by people for people"を掲げ、世界でも最も優れた職場としても認められているヒルトンは、ヒルトン自体が大きく成長することだけを目的とせず、より良い社会・環境を築くためにできることを考え、それを着実に実行に移している素晴らしいホテルであることを教えていただきました。

報告:奥谷 碧(国際経営学科2年次生・仙台白百合高等学校卒)
写真:Herbert Donovan

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