2026/07/15 (WED)

【実施報告】AI時代だからこそ、自分の頭で考え抜く。若手社員のリアルな問題に挑んだBL2本選レポート

OBJECTIVE.

6月30日(火)、立教大学経営学部の2年生(252名※)が履修する科目「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BL2)」の本選が開催されました。今年度は、BLPにとって「20周年」という記念すべき節目の年。プログラムとしても「教材リニューアル」や「AIの本格導入」といった新たなチャレンジを掲げスタートしました。

中間発表から約一か月、予選を経て選ばれた上位5班が登壇した本選の模様をレポートします。
※経営学科が自動登録科目・国際経営学科は選択科目


今年度の連携企業である「パーソルホールディングス株式会社」様(以下パーソル様)から提示されたプロジェクトテーマは、非常にリアルかつ難解なものでした。


【プロジェクトテーマ】
「AIの普及や価値観の多様化などにより『はたらく』の定義が劇的に変化している中で、現代の若手社員が抱く『自分らしい価値観』と、彼ら彼女らが感じる『企業の論理』の間に生じている問題を特定してください。
その問題を解消するための、パーソルグループの事業を活かした新サービスを提案してください。」
学生たちは若手社員へのインタビューを行い、「はたらくリアル」に徹底的に向き合いました。
問題特定から課題解決にいたる筋道を立て、サービスの「独自性」「もたらす効果」にこだわったプランを練り上げました。
激戦を勝ち抜き、本選のステージに立った5つのプランをご紹介します。

【本選出場班】※以下発表順

・桑原先生クラス3班…公立小学校の1クラス1担任制に伴う負担を解消するため、教員業務支援員を配置し、その採用からマネジメントまでを代行する教員サポートプラン

・鈴木先生クラス4班…10分間の雑談マッチングシステムを導入し、職場の飲み会に負担を感じる若手が業務時間内に同じ感情の仲間と気軽に繋がれる環境を実現する、社員同士の関係性構築プラン

・松本先生クラス5班…過去の失敗事例をもとに防止策を競うコンテストの開催を通じ、入社間もない若手社員がマニュアルの背景にある真の意味や価値に納得して自ら取り組める状況を目指す人材育成プラン

・松本先生クラス4班…孤立しがちな製造現場の若手社員に対し、 世代を超えたグループ編成での交換日誌やお茶の間時間などを導入することで、安心感と本音で対話できる場を提供する職場の心理的安全性向上プラン

・宮澤先生クラス5班…他企業と連携した体験型イベントや社内SNSの導入を通じ、入社直後の若手社員が抱きがちな雑用への不満を自己成長の機会として捉えられるようにする思考変換プラン


各班の提案に対して、問題解決のプロセスやサービス効果、パーソル様が取り組むべき意義、さらにはプレゼンテーションのクオリティまでも評価の対象に入ります。

厳正なる審査の結果、今年度の受賞班は以下の通り決定しました。


【受賞班】

クライアント賞:桑原先生クラス3班

松坂賞(=教員賞):桑原先生クラス3班

学生賞:宮澤先生クラス5班


【パーソルホールディングス株式会社・竜田様からの講評】

今回の審査は非常に接戦でした。

高く評価した部分は、課題解決における現状把握からサービスに至るまでの一貫性があったという点。
さらに、ターゲットが絞り込まれており、「誰に届けるか」というが明確なサービスを考えられている点をパーソル社員で評価させていただきました。
改めて、テーマに真摯に向き合ってくださったBL2受講生の皆さんに感謝しております。

今回、パーソルホールディングスでは各クラスにサポーターを配置し、皆さまの活動に伴走させていただきました。
この取り組みはサポーターにとっても大変意義深く、貴重な学びの機会となりましたことに、パーソル代表として感謝をお伝えしたいと思っています。

授業が進むにつれ、皆さんが主体的に企画をブラッシュアップしていくプロセスは見事でした。
中でも、最初は「企業の論理とは何か?」ということから始まったにも関わらず、回が進むにつれ、社会人や企業としての視点が自然と組み込まれていく様子から、皆さんの成長が見られたのではないかなと思います。

社会にでるまで約2年間あるかと思いますが、さらに視野を広げ、ご自身を磨き続けられることを期待しております。
より良い社会の中で一緒に仕事ができること、皆さんと現場でお会いできる日を楽しみにしております。

【BL2コースリーダー・大内先生からの講評】

BL2の目的は「チームで成果を最大化する取り組み」を通じて、授業の中で「“はたらく“を擬似体験してもらう」ことでした。
振り返ると、インタビューから始まり、問題を深堀りし、論理的思考を使って課題を特定するプロセスにかなりの時間をかけましたよね。

この部分は、AIに聞いてしまえばそれっぽい答えが出る部分でもあります。しかし、あえて皆さんの頭で考えてもらいました。
AIが当たり前になる時代だからこそ、自分自身が解像度高く理解して「意思」を持たなければ、AIを使いこなして質の高い仕事をすることなどできないからです。
「難しい」「大変だ」と感じたその試行錯誤こそが、皆さんにとって何より価値のある経験となったはずです。

そしてもう1つ、この授業は、多くの社会人の価値観に触れるスペシャルな機会でもありました。
あと半年ほど経てば、自分自身のキャリアを考えるタイミングが来るでしょう。その時、この授業で触れたリアルな声が、キャリアを切り拓く上で必ず役に立ちます。

チームの成果を最大化するためにリーダーシップを発揮するのはもちろん、自分自身の人生やキャリアを切り拓くためにもリーダーシップは必要です。
皆さんには、その「両方の意味」でリーダーシップを発揮できる人材になってほしいと願っています。
残りの授業も、ぜひ良い時間にしていきましょう。




(記事:BLP事務局 松村 楓、撮影:BL2学生スタッフ)

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