2024/01/06 (SAT)

立教経営1-day Passport 2024 実施レポート

OBJECTIVE.

1月6日(土)に立教大学池袋キャンパスにて、『立教大学経営学部1-day Passport 2024』が開催されました。このイベントのコンセプトは「対面で立教経営を体感できる!授業体験型オープンキャンパス」「本気のグループワークを通してリーダーシップを学ぶ」。学部1年生が高校生・既卒生向けに授業体験型プログラムを実施します。当日は、全国28都道府県382名の高校生・既卒生にご参加いただき、立教経営の授業についてや大学生活の雰囲気について体感してもらいました。

1-day Passportとは?

経営学部の1年生が高校生・既卒生向けに授業体験型のプログラムを実施するイベントです。学部1年生のほとんどが履修する「論理思考とリーダーシップ(Business Leadership 1 [BL1])」という授業の一部として開催されており、当日は大学生と高校生それぞれ4~5人ずつでチームを組んで授業を進行します。 BL1では全14回ある授業のうち、前半に論理思考についての基礎を学び、後半は1-day Passport当日に向けてオリジナルの教材づくりに取り組みます。普段は授業を受講する側の1年生ですが、イベント当日は教える立場。自分たちの学びを他者に伝えるという経験を通して、さらに論理思考への理解を深めていきます。

1-day Passportの特徴

1-day Passportの特徴を2つご紹介します。
①イベントの準備や運営の大部分を学生スタッフが担当  BL1では「学生スタッフ制度」が採用されており、通常授業の進行などは「SA・CA(以下、学生スタッフ)」と呼ばれる学部2年生が務めます。本イベントもBL1の授業の一部ということもあり、当日の司会進行や学生の誘導といった見える部分だけでなく、参加してくれる高校生の募集や当日の人員配置などの裏方業務まで、ほとんどのタスクを学生スタッフが担います。
②当日は立教大学経営学部1年生が高校生・既卒生に授業を実施します。この日のために、先生や担当の学生スタッフ・先輩からフィードバックをもらいながら、工夫を凝らした教材を作成。普段とは異なり、「教わる側」ではなく「教える側」を経験することで、個々のリーダーシップ発揮・成長の機会となります。

1-day Passport当日の流れ

当日はガイダンスパート、授業体験パート、振り返りパートに分かれたプログラム構成になっています。

①ガイダンスパート(立教経営&リーダーシップ説明)

今年はSNSで大学生に対する質問を募集し、1-day Passport開始前に答えていくという新しい取り組みがありました。イベントは、学生スタッフが作成したオープニング動画で幕開け。アイスブレイクでは参加する高校生の緊張をほぐすため、学生スタッフが振り付けたダンスを全員で踊りました。 力が入っている様子だった高校生も見本を見て楽しく身体を動かしており、会場が和やかな雰囲気に包まれました。
次に、立教経営についてや立教型リーダーシップの説明などをおこないました。立教大学経営学部では、リーダーシップを「チームの目標を達成するために他のメンバーに及ぼす影響力」と定義しており、BL1だけではなくBLPの全てのプログラムを通して学んでいきます。このパートの最後には、各自で今日のリーダーシップ目標を考え授業体験パートへと移ります。

②授業体験パート

授業体験パートは、参加してくれた高校生・既卒生に立教経営を体験してもらう、イベントのメインパートです。学部1年生は、今日まで何度も先生や先輩にアドバイスをもらい、時間をかけて作り上げた教材を使ってレクチャーしていきます。「文化祭で自分の店舗の売り上げを上げるためには?」「自分の部屋をきれいに保つためには?」といった高校生らしい題材から、「ネットショッピングで失敗しないためには?」といったオンライン世代ならではのお題もあり、高校生は付箋や模造紙を使って取り組んでいました。学部1年生は、スライドだけでなく口頭での説明の仕方や雰囲気の作り方など、細部まで工夫し、班員同士で役割分担をしながら授業を進める様子が印象的でした。

③振り返りパート

経営学部では授業後に振り返りを行うことも重視しています。授業体験パートでの論理思考についての学びだけではなく自身のリーダーシップ行動についても振り返ることで、論理的思考法とリーダーシップ、両方の学びを深めていきます。 振り返りでは、一緒にグループワークをしたメンバーから、リーダーシップについて、いつ、どんな行動が、チームやメンバーにどのような影響を与えていたのかを具体的に伝えあう相互フィードバックを行いました。これにより、ガイダンスパートで掲げたリーダーシップ目標が達成できたかを客観的に知ることができます。また、自分が知らなかった新たな強みを知る機会にもなり、さらなる成長に繋がります。参加してくれた高校生からは「大学生の授業を体感できた」「リーダーシップや論理思考について考えられて楽しかった」といった声をいただきました。

学部1年生感想抜粋

●いつも授業を受ける側でしたが、教える側を経験できて良かったです。時間が足りなくなってもうまく調整でき、柔軟な対応ができたところに達成感を感じました。人前で話すのは苦手でしたが、今回たくさんチャレンジして、意外にうまく話すことができ、自信が持てたとともに話すことを楽しめるようになりました。
●準備してきたものを高校生が吸収してくれて、自分も初心にかえることができました。良い授業というのは、教える人が「この分野が好きだ」「この内容を伝えたい」と思っていることが大切なのだと、教える側を経験して気づきました。

BL1コースリーダーより

1-day Passportでは、毎年その場で初めて会う高校生が学年に関係なくグループになり授業を受けます。今年は全国28都道府県から382人の高校生に参加いただくことができ、1グループ4~5人の高校生に対して大学生4~5人が論理思考を教えるという授業体験になりました。55分という短い授業体験の時間の中で大学生と高校生、さらには高校生同士の関係構築を行い、その上で論理思考を分かりやすく伝えるという難易度の高いコンテンツです。それにも関わらず高校生はとても楽しく学んでおり、大学生にとってはこれまでの学びの成果を実感できるとても良い機会になりました。
4か月間の授業で論理思考を学び、それを高校生に教えて楽しく学んでもらうという、一見無理ゲーのように見える内容も、真剣に取り組むことで素晴らしい成果を創り出した経験は自信につながったはず。是非今後もいろいろチャレンジをして良い経験を積み重ねていってください。
(BL1コースリーダー・宇田武文先生)

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