4つの専門領域経営学部
エキスパートから系統的/実践的に学ぶ4つの専門領域について、担当している教員が紹介します。
マーケティング
世の中の解像度を高め「問いの力」で価値を生み出す学問
売りたい側の都合だけでなく、顧客が本当に抱えている課題はどこにあるのか。その課題を強く持つ人たちは誰で、どんな商品を、どこで、いくらで届ければ、買い手と売り手の双方にとって価値が生まれるのかを考えます。この視点を持つと、コンビニの商品棚一つでも理由が見えてきて、世の中の解像度が一段上がる。その面白さを、ぜひ体感してほしいですね。立教経営のマーケティングでは、机上の理論だけでなく、実践を重視します。実際の企業課題に向き合い、街に出て調査やヒアリングを行い、集めた情報を統計分析やAIなど最新のスキルやツールで読み解いていきます。生成AIが発展する時代だからこそ、どのように問いを立て、どの軸で考えるかを学ぶことが、AIを使いこなす力にもつながると考えています。
高岡 美佳 教授
流通とマーケティングを専門とし、リアル店舗やECのマーチャンダイジングを研究。大学院では、資本コストを踏まえた事業プランニングを指導し、新規事業創出を支援している。マネジメント
「人+AI」で考え、決め、創るこれからのマネジメント
マネジメントの定義は、これから「人を通じて」だけじゃ足りなくなる。AIも労働力の一部になるから、「人間+AIを通じて物事を成し遂げる」に変わっていくんです。ポイントはシンプルで、作業はAIに任せていい。でも思考は手放してはいけない。そこで浮いた時間で、考える・決める・創るに集中する。そうすれば生産性も上がるし、人手不足にも効く。立教経営の学びも、AIを使うかどうかじゃなく前提になる。課題解決のプロセスにAIが入るから、教室には「チーム+AI」がいる状態になるんです。ただし楽にはなりません。AIの答えが妥当か見抜くには、基礎知識が必要で、授業はむしろ濃くなる。だからこそ、知識→応用→実践を回しながら、社会に近い距離で鍛える。それが今のマネジメントだと思っています。
中原 淳 教授
人材開発と組織開発を専門とし、職場での学習やリーダー育成、働きやすい職場づくりを研究。近年は中小企業や組織変革、アンコンシャスバイアスなどを企業と共同で探究している。アカウンティング&ファイナンス
過去を映し、未来を創る。確かな意思決定の軸を養うアカウンティング&ファイナンス
私が会計・ファイナンスの授業で伝えたいのは、数字を通して「過去の結果」と「将来の可能性」を理解し、次のアクションを決める力を養うことです。会計は、企業の活動を客観的に読み解くための「共通言語」です。一方でファイナンスは、会計のデータをもとに「その企業が将来どれだけ価値を生み出せるか」を見極める視点です。この両方を学ぶことで、企業の価値をどう高めるべきかを自ら判断する力が身につきます。現代では、利益だけでなく、環境への配慮や「人」への投資といった姿勢が企業の将来を左右します。単にルール通りに情報を出すだけでなく、戦略や組織文化と結びついた「善き経営」ができているか。私の講義ではこうした最新の視点も取り入れ、これからの時代に求められる経営の土台を共に築いていきたいと考えています。
細田 雅洋 准教授
管理会計を専門とし、企業の社会的責任やサステナビリティを支えるマネジメント・コントロール・システムを研究。近年は企業の外部報告の変化とマネジメント・コントロールとの整合性について研究している。コミュニケーション
話し方ではなく意味の構造を学ぶコミュニケーション
私が教えているコミュニケーションは、話し方の技術ではなく、人や組織がどのように意味をつくり出しているのかを理解する学びです。組織の中では、言葉やメッセージの組み立て方を通じて、価値観や判断の基準が形づくられていきます。その構造を読み解くのが、コミュニケーション研究です。私の専門は、メディアと社会の関係です。授業では理論を学ぶだけでなく、それを応用し、学生自身がメディアコンテンツを設計します。考えるだけでなく、つくる側に立つことを重視しています。ゼミで制作したポッドキャストは、その実践例です。
生成AIが急速に普及する今、情報がどのように広まり、人の考えに影響を与えるのかを理解し、批判的に読み解く力、つまりメディアリテラシーは不可欠です。人が意味を生み出す、そのダイナミズムこそが、この分野の最大の魅力だと思います。
生成AIが急速に普及する今、情報がどのように広まり、人の考えに影響を与えるのかを理解し、批判的に読み解く力、つまりメディアリテラシーは不可欠です。人が意味を生み出す、そのダイナミズムこそが、この分野の最大の魅力だと思います。
シュールズ・ダグラス 准教授
メディアと社会の関係を専門に研究。クリエイティブメディアやファンダム、日本のインディーゲーム産業に注目し、開発者と協力しながら作品の保存と記録にも取り組んでいる。一言コメント
左:越中谷 佳さん/右:小峰 恵汰さん
- 越中谷 佳さん 経営学科2年次
「ない」に気づくことがマーケティングのはじまりだった
「イノベーターはドラえもんよりものび太」という外部講師の言葉から、「欲しい」という感情の裏にある「ない」を見つけることこそ、マーケティング発想の原点だと感じました。今後も、自分の正直な気づきや視点を大切に生かしていきたいです。
- 小峰 恵汰さん 経営学科3年次
会計は組織を未来へ導く羅針盤
会計と聞くと、硬いイメージがあり敬遠されがちですが、会計は経営の羅針盤であり、組織を先導する上で不可欠な存在です。客観的な数値に基づく中長期的な筋道を描き、組織を持続的な成長へ導く役割を担いたいです。