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活動レポート
日本アクションラーニング年次カンファレンス2014 金井壽宏教授インタビュー記事(前編)

2014年08月24日 更新|  印刷印刷する

 2014年7月4日(金)アクションラーニング協会主催、リーダーシップ研究所共催の年次カンファレンス2014を開催いたしました。

今回は基調講演にて「リーダーシップ開発と組織開発」というテーマでご講演頂いた神戸大学大学院経営学研究科教授の金井壽宏様に、リーダーシップという点についてお聞きしたインタビュー記事を掲載いたします。

 

Q.講演の中で触れられていた、このひとなら喜んでついていってもよい(“willing follow”)と他者に思ってもらうのが、リーダーシップだという視点はどこから来ているのでしょうか?

―その質問に正確に答えるには本一冊が書けてしまいますね。リーダーシップについては様々な学者が著書の中で定義をしているので、ここではあえて定義を避けますが、リーダーシップ自体を定義することはとても難しいのです。たとえば、※クーゼス、※ポズナーらはリーダーシップの定義というよりは、その場にリーダーシップという現象が存在するかどうかを見分ける鍵として、喜んでついてくるフォロワーがいることが肝心だと主張しました。彼らはどのような人であったらついて行きたいと思うか、という観点から、そういうリーダーを説明するための形容詞をリストしました。オネスト(誠実)、前向き、わくわくさせてくれる、有能な、知的という形容詞が、上位の5つでした。。
 
 

Q.リーダーの資質とは何でしょうか?

―リーダーシップというのは持って生まれた資質として捉えるアプローチは、最も初期に破綻しました。生まれつきの要因、つまり資質だけでは、リーダーになるひととならないひと、なっても効果的にリーダーシップを破棄できるひととできないひととを、見分けることができません。リーダーの経験、場数を踏んで行くことで、もともとのパーソナリティになかったとしても行動から学べるということであると思っています。
 
 

Q.リーダーシップを発揮する場、状況や環境との関係はいかがでしょうか?

―状況が変われば効果的なリーダーシップスタイルは変わると言われています。これを、リーダーシップ有効性の状況アプローチとか、条件依存モデルと呼んでいます。状況と言うのは仕事の内容、部下の職能レベル、企業の規模等、幾通りにも変わってきます。有効な視点ではありますが、状況に合わせて効果的なリーダーシップとは何かを議論しだすと理論は複雑になってきます。
 
一つ面白い発見は、上向きへの影響力が発揮できなければフォロワーに対しての影響力は発揮できないということです。細やかな心配りや、友達のような近づきやすさと言った条件が揃っても、課題に必要な予算を上部組織からもらえなかったり、提案を上司からオーソライズしてもらえなかった場合、思いやりがある人物と認められても、リーダーシップはいまいちだと評価されるでしょう。
 
(後編へ続きます。 )
 
 
※ジェームズ・M・クーゼス
 経営学リーダーシップ論の教授。リーダーシップ評価ツールの1つであるLPIの開発者である。『リーダーシップ・チャレンジ』を執筆。
※バリー・Z・ポズナー
 ジェームズ・M・クーゼス同様、リーダーシップ論の教授であり、『リーダーシップ・チャレンジ』を執筆している。
 
 
インタビューおよび執筆
立教大学経営学部経営学科 3年 仲村友樹

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